top of page

箏の種類

◆「箏」「琴」二つの「こと」の違い ◆

「琴」というのは会意兼形声文字で、『ことの形+音符、今(ふくむ、中にこもる)』という由来をもちます。
つまり、胴を密封して、中に音が籠る事から命名したとされます。
また、東周のころに七弦になったとされています。
柱は用いず、左手で弦を押さえて音を調節し、右手で爪をはめずにひきます。
後に胡琴、月琴など、「琴」の総称となりました。
「琴のこと」は奈良時代に日本に渡来しましたが、平安末期に絶え、江戸初期に再興し、文人に流行しましたが、今は衰滅しています。

「箏」は会意兼形声文字で、『竹+音符、爭(両方からひっぱりあう)』という由来を持ちます。
つまり、弦を両方から引き合うよう事から命名されたとされます。
右手に爪をはめて弾き、柱をもちいて左手で弦を押さえて音の調整をします。
「箏のこと」も奈良時代に中国から伝来し、用いられる音楽の種類によって、楽箏・筑紫琴・俗箏の別があり、奏法・音色などが違います。
古くは「箏のこと」と称しましたが、近世以降は単に「こと」と言うようになり、「琴」の字を当てる事も多いです。

語源は何種類かあります。
1.「声糸(こえいと)」の略という説(by『日本釈名』)
2.「詞言(のりごと)」の義の略という説(by『倭訓栞』『古事記伝』など)
3.「琴(こん)の音(おと)」の意とする説(by『南留別志』)
などです。
しかし、いずれも定説とはしえません。

 

◆ 箏の種類 ◆
 

↑普通の13弦箏です。
私たちが普段活動で使っているものです。

↑17弦箏です。
これは、主にベースのリズムを刻んだりします。

 

■ 【おまけ】クラブで恐れられている古箏 ■

 

 

 

 

 

 

御歳百歳を越えている、京都古来の箏。
(恐らく、つくも神がつき始めているはずです)
この箏は他の箏達とは少々違う点があります。

まず、反りが浅い。

柱もちょっと変わっています。

現在、新古箏ロッカーの横のロッカーにて、誰にも開けられることなく眠っています(笑)

bottom of page